二本松信金、理事長が事業計画を説明 営業推進の目線合わせる
2025.05.22 12:12
二本松信用金庫(福島県、朝倉津右エ門理事長)は5~6月、朝倉理事長が全営業店に訪問し、職員に対する事業計画説明会を実施している。2025年度の目標を改めて周知し、計画の達成に向けた足並みをそろえる目的。24年度に開始した3カ年計画の中間年度として、具体的なアクションにつなげてもらう後押しをする。
定期的に営業店に訪問することで、職員とのコミュニケーション機会を増やすことも狙い。「経営に関心を持ってもらい、一丸となって数字を作る」(朝倉理事長)考えで、現場職員とともに効果的な営業体制の構築を模索する。
5月21日に本店営業部で開いた説明会には、職員13人が参加した。朝倉理事長は、国内外の情勢や金利動向に触れながら預金の重要性を強調。同信金の24年度の決算内容も説明し、若手職員にも営業意識を持つよう促した。
25年度の計画では、①組織横断的な部署連携の強化②計画の進捗(しんちょく)に対するチェック機能の発揮――などを挙げた。縦割り業務を廃止し全職員が営業に携わる体制とするほか、PDCAサイクルの効果的実行を目指すとした。
また、紺野健常務が収益計画についても説明。朝倉理事長は「こうした経営の数字を作る一員であることを自覚して、業務に取り組んでほしい」と呼び掛けた。