三菱UFJ銀北九州支店 SDGs先進拠点へ サークル活動で地域貢献
2021.12.30 04:48
「三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)随一のSDGs先進拠点になろう」――。三菱UFJ銀行北九州支店(寺澤寛幸支店長)は、五つのサークルを立ち上げ、①CS(顧客満足)②ES(従業員満足)③SDGs(持続可能な開発目標)の視点から地域貢献活動に取り組んでいる。
寺澤支店長は2019年4月に着任。19年9月にサークルを立ち上げた。「楽しく、ゆるくやろう」が活動のモットー。勤務時間内に集まり、役職や年齢に関係なくフラットに企画・立案する。イベントは全行員が参加可能で、毎週月曜日の朝礼で活動を発表する。
「十人虹色」は海のごみ拾いをするブルーサンタ活動に賛同して、21年7月に北九州市の海浜公園を清掃。毎月、同市の道路サポーター活動に参加して側道の花植えを行う。「ドラマチック○○」はインターネット通帳の申込件数10件につき1本の木を植えるMUFGの活動「Present Tree」を広める。「つながっCHAO!」は毎月、手話の勉強会を開催。「チームABC」はエコキャップ活動、「FlagShip」はホームレスや困窮者の生活再建をサポートする「NPO法人抱樸」の支援などを行う。
同FGでは、質の高い活動を支援する制度「MUFG SOUL~熱い想いを社会の力に~」がある。社員が考えた社会貢献活動に1案件50万円の活動資金を拠出して支援する。これまで391件が承認され、同店はこれまでに3件承認された。
21年度に承認されたのは「抱樸」と「フードバンク」に対する支援。9月に「抱樸」に活動資金を寄付。炊き出し用の弁当や医薬品などに使われた。12月には、行員らが着なくなった冬物衣類129点を送った。NPO法人フードバンク北九州ライフアゲインの「冬休みおなかいっぱい大作戦」のため、9月に活動資金を寄付。困窮子育て世帯へ給食のない冬休みに配る食料品に使われた。
寺澤支店長は「地域・社会貢献があってこそ、我々の業務が成り立っている」と強調する。
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