北海道銀、瀋陽駐在員事務所を閉鎖 海外進出ニーズ変化

2025.03.07 18:47
海外戦略
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北海道銀行は3月7日、中国の瀋陽駐在員事務所(2006年8月に開設)を5月30日付で閉鎖すると発表した。


瀋陽市と同行が本店を構える札幌市は友好都市提携を結ぶ間柄。中国の市場規模の拡大や人件費の安さなどから、道内企業の進出が進んできたが、昨今の中国での人件費高騰、政治の不安定さなどを受け、取引先の海外進出ニーズが変化してきたことが背景にある。


また、同行と北陸銀行を傘下に持つほくほくフィナンシャルグループは、中国の上海と大連に駐在員事務所を構え、2拠点で取引先企業の進出ニーズに十分に対応できること、さらにコロナ禍以降はウェブ会議ツールの活用が広がったことなども踏まえ、瀋陽駐在員事務所(所長を含め3人体制)の業務を同行国際部アジア室に集約する。


なお、同行が海外拠点を閉鎖するのは、ロシアがウクライナに軍事進攻したことを受けて、業務や機能をウラジオストク駐在員事務所(ロシア)に集約した、ユジノサハリンスク駐在員事務所(同、23年3月末に閉鎖)に続き2例目。

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