東京ベイ信金、小学生対象の起業家教育 職員が決算に助言
2025.02.13 18:50
東京ベイ信用金庫(千葉県、酒井正平理事長)は2月13日、東京都江東区立第二辰巳小学校の5年生・135人を対象に金融教育授業を行った。これまでに事業計画から融資、返済までの流れを模擬会社形式で体験し、金融から経営の流れを学んだ。
授業は11月から3カ月半かけて実施した。児童6人で一つの模擬会社を設立し、社長や販売、開発担当などの役職に就いて経営や商品販売を行った。
その際、商品製造に必要な材料費や宣伝費を調達するための事業計画書を作成し、同信金職員が審査して必要額を模擬紙幣で融資するなど本格的。児童は資金を元に仕入れを行い、「保護者に使い続けてもらうモノをつくろう」をテーマにハンカチや財布などを製作して保護者に販売した。
当日、児童は販売で得た売上額や利益などをまとめた決算書も作成。同信金地域サポート部の相川優文課長に報告し、融資の返済まで行った。相川課長は「黒字、赤字など結果も大事だが、活動を振り返り、見つめ直すことが重要」などとアドバイスした。
この金融教育授業は都が主催し、角川アスキー総合研究所が運営の「東京都小中学生起業家教育プログラム」に協力した。