北都銀と荘内銀、北都/荘銀投信ダイレクトにてロボアドサービス提供
2021.12.20 20:16「北都銀と荘内銀、北都/荘銀投信ダイレクトにてロボアドサービス提供」ニュースの要約
・フィデアホールディングス傘下の北都銀行と荘内銀行が、12月20日からロボットアドバイザー「投資スタイル診断サービス」を提供開始
・5つの質問で顧客の投資スタイルを診断し、リスク許容度に応じた最適な投資信託を提案
・システムは大和総研が提供し、診断結果に基づいたファンド選択やポートフォリオ作成が可能
・インターネットの投信売買サービス「北都投信ダイレクト」「荘銀投信ダイレクト」と連携し、診断結果から購入手続きも可能
フィデアホールディングス傘下の北都銀行と荘内銀行は12月20日、顧客のリスク許容度に応じて最適な投資信託を提案するロボットアドバイザー「投資スタイル診断サービス」の提供を開始した。
投資の考え方や評価額下落時の投資行動など、5つの質問に答えてもらうことで顧客の投資スタイルを診断する。回答内容からリスク許容度を5段階に分け、それぞれの許容度に応じた投信を提案。顧客の資産形成と資産運用ニーズに対応していく。
システムは、大和証券グループ本社子会社の大和総研が提供。顧客は、診断結果に沿ったファンドを選べるほか、投資経験者向けに投資対象の異なる投信を組み合わせてポートフォリオを作成できるサービスも提供する。
また、過去のリスク・リターンに基づく運用成果の確認や今後の投資シミュレーションも可能。インターネットで投信売買できるサービス「北都投信ダイレクト」「荘銀投信ダイレクト」に診断結果を連携することで、そのまま購入手続きも行える。
ニッキンオンライン編集デスクの目
国内におけるロボットアドバイザーの導入は、2014 年の「お金のデザイン社」がサービスをリリースしたのを皮切りに広がりを見せている。
地銀の投資商品販売は営業員の経験則に基づく提案も多かったが、近年では金融 庁のフィデューシャリー・デューティーに関する指導を受け、客観的で科学的なアプローチが求められるようになった。若手行員の育成には時間を要するため、投資に関するアドバイスの質の向上も急務となっている。
投資経験者向けポートフォリオ作成サービスの導入背景には、顧客セグメントの高度化がある。NISA(少額投資非課税制度)の導入や確定拠出年金の普及によって投資家の層は多様化した。また、つみたてNISAのスタートは若年層の株式投資を促進した。
「北都投信ダイレクト」「荘銀投信ダイレクト」と連携された、5つの質問による診断方式は顧客体験(CX)の重視を表しているだろう。スマートフォンの普及によって、簡便で直感的なサービスの設計は不可欠になっている。
今後は顧客データの蓄積によるAIの精度向上や、API連携による商品ラインナップの拡充といったサービスの進化が期待される。対面チャネルとデジタルチャネルを組み合わせたハイブリッド型のアドバイザリーモデルに発展する可能性もあるだろう。
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