松本信金、地元パルコ閉店ににぎわい添える 高校とコラボ
2025.01.20 09:46
松本信用金庫(長野県、鶴見明夫理事長)は1月18、19日、「松本PARCO(パルコ)フィナーレイベント」に長野県立松本深志高等学校とコラボし、ブースを出店した。閉店セールににぎわいを添えた。
松本パルコ(松本市)は2月28日に40年の歴史に幕を閉じ、閉店する。フィナーレイベントとして協力企業を募集。同信金が応じて、2日間限定のブースを出店した。
イベントは松本深志高校の生徒の意見を聞きながら企画。パルコのキャラクター「パルコアラ」をモチーフにしたスイーツの販売や同キャラクターとの撮影会などを行った。営業統括部の山田智之課長は「取引先の洋菓子店に独自のスイーツの製作をお願いするなど、多くの人の理解と協力をいただいた」と強調。1階に特設ブースを設け、期間限定のケーキやおやきを販売。開店と同時に多くの客が買い求め、行列ができた。
同校では、キャリア教育の一環で生徒の「探求心」を醸成する講義を設けている。17講義のうち同信金も講義を受け持っており、今回のコラボが実現した。
松本パルコの斉藤博一店長は「40年間、若い世代を中心に地域の人々に支えていただいた。閉店することになったが、松本信金さんの協力を得て、また地元の高校生という若い世代に盛り上げていただき、大変感謝している」と語った、同信金の荒川泰彦・執行役員営業統括部長は「閉店するということで大変さみしいが、地元金融機関として最後まで協力していきたい」と話した。
松本市内では今年に入り、ショッピングセンターのほか3月までに地元老舗百貨店など相次ぎ閉店が決まるなど、中心地の空洞化の打開策が大きな課題になっている。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に
- 信金中央金庫、栃木信金に資本支援 資本注入ルールを改定