北陸銀、営業車にMIRAI 脱炭素と水素エネ普及
2021.12.10 17:08
北陸銀行は12月10日、水素自動車「MIRAI」を1台導入した。富山地区事業部本部の役員用営業車として使用する予定。持ち株会社ほくほくフィナンシャルグループが掲げる環境方針に基づく脱二酸化炭素の取り組みの一環。まだ水素自動車が珍しい富山県内を走り取引先を訪問することで、水素自動車の認知度を高めていく狙いもある。
MIRAIは、二酸化炭素を排出しない「究極のエコカー」と言われる。ただ、燃料充填に必要な水素ステーションは足りていないのが現状。北陸では富山県内に2カ所と福井県内に1カ所あるものの、石川県にはまだない。
同行は「富山水素エネルギー推進協議会」および「ふくい水素エネルギー協議会」に加入し、水素エネルギーの利活用促進にも協力している。取引先企業にも働きかけ、水素ステーションの設置を促していきたい考え。
今後、さらに2台の導入を決めているが、部品の供給不足などにより納車時期のめどは立っていない。当面は、ハイブリッド車などのエコカーへの切り替えを進めながら、電気自動車や水素自動車も含めて、営業車の脱ガソリン化を進めていく方針。