銀行株が急反発、石破トレードで金融正常化の期待回復 「鳥取銀株」17%高

2024.09.30 13:04
株式市場
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9月30日の東京株式市場で銀行株が急反発している。主要な株価指数は大幅に反落する一方で逆行高の格好だ。9月27日の自民党総裁選で日本銀行の追加利上げを容認する石破茂氏が選出され、金融正常化期待の回復が意識されている。石破氏の地盤である鳥取県に本店を置く鳥取銀行の株価は急騰し、上げ幅は一時前営業日比約17%高となった。


午前終値時点の東証銀行業株価指数は、前営業日比9.27(3.14%)ポイント高の304.88。一方、日経平均株価は同1849円22銭(4.64%)安の3万7980円34銭。


自民党の総裁選で優勢だった高市早苗氏が金融政策正常化には反対のスタンスを取っていたため、それを織り込んで前週末の銀行株は値動きが重かった。きょうの銀行株の反発について松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは、石破氏の逆転勝利で「重しが取れた。金融正常化については政権として強烈に反対はしないことになる。『高市トレード』の逆の動き」と分析する。


急騰した鳥取銀については、「地方創生など石破氏に縁のある銘柄に資金が向かっている。『石破トレード』は局所的なところにとどまっている印象」と指摘した。

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