マンスリーマーケット(9月) 自民党総裁選に市場も関心

2024.09.02 04:40
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9月は季節的に米国株のパフォーマンスが悪く、市場参加者としてはシートベルトを締め直す時期となる。2024年の9月も注目点が多い。米国では引き続き、景気軟着陸の行方や金融政策パスの見極めがポイントとなりそうだ。


9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、20年3月以来となる政策金利の引き下げが実施されるとみられる。予防的な対応となるのか、差し迫る課題への対応となるのか、米連邦準備制度理事会(FRB)の微妙なニュアンスの差異が相場に影響を及ぼしそうだ。同時に示されるドットチャートから、今後の利下げペースのめどを織り込んでいくことになろう。



日本では景況感の持ち直しに注目している。毎月勤労統計調査(9月5日)で示される実質賃金が重要だ。前回6月調査では実質賃金の前年比変化が27カ月ぶりにプラス転換したが、一時的な押し上げ効果の影響もあった。7月調査でも堅調さが続いていれば、消費を中心とした景気回復への期待が高まりそうだ。


月末には自民党総裁選挙が行われる。岸田首相が総裁選不出馬を表明したため、事実上日本の新しいリーダーを決める選挙となる。結果を受けて与党の支持率がどの程度回復するのかに注目している。政治リスクが低下したと見れば、外国人投資家の日本への関心が再度高まる可能性があろう。


大和証券 日米株チーフストラテジスト 坪井 裕豪氏

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