肥後銀、新築の菊池支店に「音楽教室」 新システム4機能も実装
2021.11.15 19:51
肥後銀行は11月15日、旧店舗の老朽化に伴い60年ぶりに菊池支店を新築移転した。建物内には、近隣にあった「ヤマハ音楽教室」が賃借して入居したほか、営業時間後のロビー開放で、「地域の賑わいを創出」(山木仁副頭取)していく。
鉄骨造りの平屋建て。内外装には阿蘇産ヒノキを使用。道路側の壁は一面ガラス張りで、親しみやすくした。営業後は窓口とロビーをパーティションで区切り、地域の会合、音楽教室の生徒の発表会、同行の各種セミナーなどでの活用を想定する。延床525平方メートルうち50平方メートルをヤマハ音楽教室が賃借した。
新店舗には、新システム4機能を同行で初めて実装する。入口左には来店客の目的を入力する「新窓口受付システム」を配置。発行したQRコードシートは「セルフ入出金機」などと連動させた。軽量化店舗を目指し、各種帳票をシステム上に保管する「帳票イメージ保管システム」を導入。本部とリモートでつなぎ、相続や事業承継などの相談を受ける「遠隔相談システム」の個室ブースも設置した。
佐藤満支店長は「新たな店頭スタイルの実現や地域に開かれた拠点としての役割発揮にチャレンジします」と挨拶した。
ATM5台、両替機1台、ハイカウンター二つ、ローカウンター三つ、貸金庫100函。駐車場は23台収容可能で、2022年2月には第二駐車場を新設する。
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