全信協、集合研修を外部施設へ 鎌ヶ谷研修所は来春まで
2021.11.15 04:42全国信用金庫協会は、2022年度以降の集合研修について、外部施設を利用した運営に移行していく。これまで業界で42年間に渡って活用してきた全国信用金庫研修所(千葉県鎌ケ谷市)での研修は22年3月までとなる。施設の老朽化やリモート研修の普及、事業の採算性などから外部施設を活用する方針が固まった。
同研修所は、10周年記念全国信用金庫大会で記念事業の一環として建設が決定し、1965年に竣工した。研修棟と宿舎があり、収容人員は約150人。毎年、多くの宿泊研修などを通じ、信金界の人材育成に活用されてきた。
21年度も30程度の集合研修が予定されており、全国向けでは22年2月中旬に予定されている支店長向け講座が最後の利用となりそうだ。研修施設の建て替えは「持続的な運営の観点から難しい」としたが、施設の今後の取り扱いは「未定」としている。
最近では、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、リモート研修へのシフトも進んでおり、利用者は減少していた。一方で、「これからも研修テーマ・内容によっては集合型の研修の方がふさわしいケースがある」(全信協)ため、外部施設を活用していく。
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