ふくおかFG、3行合算コア業純が過去最高の480億円 4-9月決算

2021.11.10 20:43
決算
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決算を説明する柴戸社長
決算を説明する柴戸社長

ふくおかフィナンシャルグループは11月10日、2021年4~9月期決算の純利益が、前年同期比17億円増の279億円になったと発表した。


合併1年となる十八親和銀行の中間純利益は、経費シナジー効果などにより同28億円増の54億円と倍増した。福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行の3行単体合算でのコア業務純益は、同93億円増の480億円で過去最高になった。


柴戸隆成ふくおかFG社長は、「金融界にあったアゲインストの風も、21年度上期に限るとフォローだった。また、四つの構造改革の投資効果が21年度に表れてきた」と総評した。


新型コロナウイルス感染症の影響は、政府や日本銀行の施策で企業倒産が抑えられ、信用コストは3行単体合算で3億円と低位水準だった。コロナ関連で貸出金が増え、連結資金利益は前年同期比28億円増加した。堅調なマーケットを背景に役務取引等利益も同30億円増えた。一方で十八親和銀の合併によるコストシナジーで経費は同37億円減った。


ふくおかFG連結の経常収益は、前中間期で74億円あった信用コスト戻り益が剝落したことなどから、3期ぶり減収の1396億8900万円。通期の純利益予想は30億円増の530億円に上方修正した。5月に顧客向けサービスを開始したみんなの銀行は14億4400万円の純損失だった。

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