三井住友FGなど大手3社、万博向け金融サービス提供 顔認証決済で没入体験
2024.07.01 20:04
三井住友フィナンシャルグループ(FG)、りそな銀行、SBIホールディングス(HD)の大手金融機関3社は7月1日、2025年4月の大阪・関西万博の開幕に向けて金融サービスの提供を開始した。各社は万博独自のデジタルウォレットの連携サービスとして、電子マネー、ポイント、NFT(非代替性トークン)機能の開発・運営をそれぞれ担う。各サービスは万博会場外で先行して利用が可能だ。
SMBCグループは複数の決済手法に対応した「ミャクペ!」を提供。銀行口座やクレジットカードからチャージする。Visaタッチ決済やiD決済に対応しており、全国230万台を超える決済端末で利用できる。会場内では事前に登録をすることで「顔認証」で決済が可能だ。

三井住友FGの磯和啓雄執行役専務は「没入感」をキーワードに挙げ、ミャクペを通じ「他では体験できないような万博ならではの決済」を届けたい考えだ。
りそな銀は三菱総合研究所とポイントサービス「ミャクポ!」の取り扱いを開始した。ミャクポ!は「Pontaポイント」など既存のポイントサービスとの交換のほか、協力パートナーのイベント参加などで貯まる。オリジナル景品や万博の入場券などと交換できる。SBIHDは独自NFT「ミャクーン!」を開発。参加者にNFTを身近に体験する機会を提供する。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 【実像】保険会社の出向者引き揚げ、地域銀で窓販縮小の動きも
- MUFG、社員起案の新事業が始動 社会課題解決と収益貢献へ
- 金融庁・警察庁、メールにリンク先貼付禁止を検討 不正アクセス防止へ 「やり過ぎ」の声も
- 地銀、25年度上期の円建て保険 販売予想が一転弱気に
- 山陰合同銀、オムニチャネル化実現 25年度は応対自動化検討
- 地域金融機関、「レビキャリ」活用200件に 登録は180機関に増加
- 政府、金融データ連携を実現へ 基盤整備し利活用促す
- 八十二銀、医療・介護の承継支援 外部機関と連携強める
- 千葉銀グループ、中小企業のデジタル化支援 「DX学校」で人材育成
- 苫小牧信金、理事長に久保田理事 小林氏は行政処分受け退任