中国銀、ビジカジの頭取ポスター 変革発信へイメージ戦略
2021.11.07 04:28
「堅い銀行のイメージを払拭(ふっしょく)したい」――。中国銀行は、11月から変革を発信するイメージ戦略を展開している。行内外にダイバーシティの取り組み実績を浸透させるのが狙いだ。
そのイメージの先頭に立つのは加藤貞則頭取。11月1日からビジネスカジュアル姿のポスターを、151の営業店やグループ会社など全拠点で掲示している。
ポスターはファッション誌のよう。かつてないスタイルへと腕を組んでほほ笑む加藤頭取を中心に、同行の働き方改革や男性育休の推進などの文字を入れた。撮影は加藤頭取も全面協力。衣装は自前で用意して撮影に臨んだ。
地域に対して付加価値の高いサービスをさらに提供できるように組織風土の改革に取り組む姿を発信している。2027年までの10年戦略の長期ビジョン「地域・お客さま・従業員と分かち合える豊かな未来を共創する」の一環。
同行のCS(顧客満足)、ES(従業員満足)、ダイバーシティを進めるNEXT10推進室は「ダイバーシティの取り組み実績が、十分に行内外に浸透していない」と感じていた。22年度には10年戦略の折り返し。そこで、ビジネスカジュアル導入に合わせてイメージ戦略を刷新することにした。
加藤頭取は「地域やお客さまに『変革中』のメッセージを届けたい。行員にも、トップも本気なんだとポスターを見た時に思ってもらえれば」と期待を込める。