金融庁・日銀、脱・円LIBOR進む 主要27先に9月末調査
2021.11.01 22:26金融庁、日銀2.jpg)
金融庁と日本銀行は11月1日、2021年12月末に公表停止となる円建てのロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に関して、9月末時点の後継指標への移行対応状況を公表した。貸出では85%、デリバティブでは99%がフォールバック条項を導入済みだった。一部の例外を除き、12月末までに対応が完了する見込みという。
主要行や一部の地域銀行、大手証券会社など27先(単体)の国内拠点を対象に調査した。12月末までに対応が完了しない例として、顧客の要望で22年以降の最初の金利更改期に対応する貸出などがあったが、「真に移行が困難な既存契約(タフレガシー)」は現時点で報告されなかった。
今回の調査は、足元の進捗状況を迅速に把握するため、過去2回の大規模調査と異なり対象金融機関や質問項目を絞り込んだ。円建てLIBORの公表停止前の調査は、今回が最後になる見通しだ。
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