百十四銀、純利益5.1%増の96億円 コンサル業務好調 24年3月期
2024.05.10 18:51
百十四銀行が5月10日に公表した2024年3月期決算は、連結純利益が前年同期比5.1%増の96億4200万円となった。債券関係損益の改善や役務取引等収益の増加が寄与し、2年ぶりの増益。経常収益は同3.2%減の821億4600万円だった。
単体では、本業のもうけを示すコア業務純益(除く投資信託解約損益)が同34.8%減の153億2700万円。同行が注力するコンサルティング分野で法人・個人向けともに手数料が増えたものの、前期に伸びた金融派生商品収益や外国為替売買益の反動減が響いた。
前期176億円のマイナスだった債券関係損益は、71億円のマイナスへと大きく改善。倒産に備える与信関係費用が同21.3%減の11億円に抑えられたことなども背景に、純利益は6.6%増の88億5400万円となった。
25年3月期通期の連結業績予想は経常利益が155億円、当期純利益は100億円を見込む。
森匡史頭取は「中期経営計画の重点戦略に掲げるコンサルティングが着実に伸びた。債券関係損益も100億円ほど改善でき、個人的にはまずまずの決算だったと評価している」と話した。
なお、24年3月期の期末配当を前期末実績の40円(予想は45円)から55円に増配し、年間配当を90円とすることを発表。発行済み株式総数の0.87%(25万株)、5億円を上限とする自己株式の取得も決めた。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 福島銀、貸金庫サービスを廃止 26年3月末で
- 改革の旗手 藤原一朗・名古屋銀行頭取、「健康経営」で日本変える
- 高知銀、投信販売体制を再構築 営業店はマス層のみに
- おくやみ 濱詰健二氏が死去 小浜信用金庫理事長
- 埼玉県と県産業振興公社、業態超え新現役交流会 全国初、同一県の9機関協力
- 中企庁、成長企業の人材課題解決 中小機構が3事業本格化
- 東海東京FHD、地域銀と合弁証券好調 預かり資産3兆円突破