日本郵便、 郵便局に無人決済コンビニ ファミマと第1号店
2021.10.29 11:44日本郵便は10月29日、川越西郵便局(埼玉県川越市)のロビーに無人決済のコンビニエンスストアをオープンさせた。コンビニスペースの運営はファミリーマートが行う。ローソンとの共同店舗は全国に110カ店あるが、ファミマとは第1号。郵便局内の無人決済コンビニは全国初となる。
ファミマは従業員を1人配置するが、レジは無人。天井などに設置された監視カメラ20台や商品陳列棚のセンサーを通じて、来店客が手にした商品をシステム上で把握する。顧客は商品を選んだ後、専用の決済端末でセルフ会計する。
無人決済システムは「TOUCH TO GO」(東京都)が開発した。現金、電子マネー、クレジットカードでの支払いが可能。

オープン初日は現地で、日本郵便の衣川和秀社長とファミマの細見研介社長がテープカットを行った。衣川社長は「ポストコロナ、DXの時代を少し先取りした店舗。中期経営計画で『共創プラットフォーム』を掲げており、その具体的な取り組みの一つでもある」と今回の位置づけを説明した。細見社長は「客とスタッフの接触を極力少なくすることに加え、オペレーションコストや採用コストも低減できる」と強調した。
コンビニのスペースは14平方㍍。営業時間は平日が9〜21時、土日祝日が9〜18時。食品、飲料、日用品など約350種類の商品を扱う。郵便局を訪れた一般客の利用に加え、川越西郵便局で働く約950人の利用も見込んでいる。
今後の店舗展開については「川越西郵便局の利用状況や課題を分析したうえで検討していく」(衣川社長)という。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 金融庁、粉飾対策で「第2線」注視 営業現場と連携求める
- 3メガ銀、リアル接点拡充 三菱UFJ銀、20年ぶり新店
- ブラックロック・ジャパン、国内初の外株アクティブETF上場 AI銘柄に投資、早期100億円へ
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- 信金、増える金融・保険業貸出 融資需要低下が影響か
- 住信SBIネット銀、住宅ローンアプリ1年 本審査9割超に利用浸透
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 常陽銀、〝100億企業創出〟に本腰 包括支援へ157社選定
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- 大手生保、生成AIがアンダーライティング代替 事務職を営業へシフト