日本カストディ銀、元取締役不正で調査報告書 複数の外部委託に問題
2024.04.23 18:33日本カストディ銀行は4月19日、システム開発を巡る元取締役による不正行為に関して第三者委員会による調査報告書を公表した。2022年12月時点で在任していた元取締役が関与する複数の外部委託案件に問題が確認された。
報告書によると、同行の外部委託案件の一部で元取締役の潜在的な利益相反の可能性がある契約があったにもかかわらず、その適否について取締役会への報告や議論が行われていなかった。また、外部委託先の選定における比較検討や再委託先のモニタリングが不十分だった。
問題の背景として、役員の相互牽制・監督が十分に機能していないことなど当時のガバナンス体制や企業風土を指摘。同行は外部委託管理規則を改定し、委託先候補の検討過程で第二線部署の関与を強化するなど対策に取り組む。
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