北国銀が国内初、預金型ステーブルコイン

2024.04.05 10:20
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北国銀行は4月1日、国内初となる預金型ステーブルコイン「トチカ」の運用を石川県で開始した。1トチカ=1円で換金も可能。当面は同行の普通預金口座保有者だけが対象で、利用できる加盟店の募集を進める。将来は他の金融機関とも連携して全国で相互利用できるキャッシュレス環境整備を目指す。


小規模な事業者にとって決済手数料が負担となり、地域におけるキャッシュレス決済の普及が足踏みしている。そこで、「トチカ」の加盟店手数料は、他の決済サービスより低い0・5%(税込み)に設定した。紙ベースで発行されている地域の商品券などからの置き換えを図り、地域のデジタルシフトを促す。


Digital Platformer(東京都)のブロックチェーンを活用。同行のデジタル地域通貨サービス「トチツーカ」アプリを通じて提供する。アプリ上でトチカ口座を開設すれば、預金口座からチャージして加盟店での支払いに利用できる。


今後はまず、石川県内に利用者を有する他の金融機関の預金口座からもチャージできるよう連携を広げる予定。また、ユーザー間でトチカを送れる個人間送金機能も2024年内に実装する。


同県外では、他の金融機関が預金型ステーブルコインを導入するのに協力していく方針。全国でお互いのサービスが利用できる利便性の高いキャッシュレス環境実現を目指す。

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