北海道信金、職員が顧客情報持ち帰る 2375人分漏洩の恐れも
2024.03.29 17:20北海道信用金庫は3月29日、顧客情報が記載された業務関係書類を職員が自宅へ持ち帰っていたことが発覚、当該書類を全て回収したが2375人の個人情報などが漏洩した可能性があると発表した。2月9日に実施した定例の内部監査で判明した。
当該職員は、2010年4月~24年2月に勤務していた10カ店(店舗内店舗を含む)で、住所や氏名などが記載された取引申込書(お客さま控え)や、取引明細照会票などの書類の持ち帰りを繰り返していた。業務遂行能力の不足により事務処理の遅延を指摘されるのを恐れたのが要因。
同信金は「内部調査の結果から当該書類が外部流出、不正利用された形跡はなく、お客さまへの影響は極めて低いと考えている」とした。今後「内部管理体制の充実・強化と役職員のコンプライアンス意識の向上を図り再発防止に取り組んでいく」とした。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%