日本郵便北海道支社、元職員による詐欺事件の調査結果 被害総額7750万円と発表
2024.03.13 18:42日本郵便北海道支社は3月13日、岩見沢三条郵便局の齊藤真司元課長代理(36)が顧客のキャッシュカードなどをだまし取った詐欺の疑いで2023年8月に逮捕された事件で、被害者が9人、被害額は約7750万円とする犯行の全容に関する調査結果を発表した。
事件は、齊藤元代理が岩見沢三条局と前任の夕張局に勤務していた18年6月~23年8月に発生。複数の顧客からゆうちょ銀行の総合口座通帳やキャッシュカードを不正に入手し、無断でATMから現金を払い戻して窃取したほか、郵便局窓口で顧客の通常貯金や定額貯金を引き出し現金を横領した。また、生命保険契約の返戻金の一定額を貸し付ける「契約者貸付請求」や解約請求を無断で行い、貸付金や解約還付金を詐取した。
23年8月、北海道警察札幌方面岩見沢署に逮捕されたことで発覚。同支社は同年9月15日に齊藤元代理を懲戒解雇した。
齊藤元代理は事件発覚を免れるため顧客の口座に約2900万円を入金しており、同支社は実損額の約4850万円を被害者に補償した。補償金は今後、元代理に請求するという。