南日本銀、被災地に義援物資送る 取引先9社と連携
2024.02.22 16:08
南日本銀行は2月22日、取引先9社と連携して能登半島地震の被災地に義援物資を送った。同日、鹿児島急送あいら物流センター(鹿児島県姶良市)で物資を載せたトラックの出発式を開いた。
「ボンタンぶり」の缶詰を製造する鶴長水産(出水郡長島町)が、同行阿久根支店に「被災地へ義援物資を届けられないか」と相談したのが始まり。同行は、被災地の状況から事業者単独での物資提供は難しいと判断し、銀行が持つノウハウや取引先ネットワークを活用。各自治体や避難所などで必要とされる物資を把握している金沢市役所と調整し実現した。
出発式には、同行の正野和広専務や取引先代表者など10人が出席。被災地に向けて出発するトラックを見送った。出席者は「少しでも役に立てばうれしい」と話していた。

義援物資は、飲料水5510本(500ミリリットル3410本、2リットル2100本)、ぶりの缶詰1200缶。運送費は、取り組みに賛同した鹿児島急送が一部を負担し、残りの大半を同行が負担した。
義援物資は、金沢市役所を通して各被災地域に届けられる予定。