横浜銀、米シリコンバレーの先端技術導入へ 法人向けサイトに活用 NTTデータと連携
2021.10.13 04:33
横浜銀行は、NTTデータと連携して米国シリコンバレーの最先端技術を活用した金融サービスを日本仕様に改修し、同行の法人向けポータルサイトの新サービスとして導入する方針だ。
同行とNTTデータは従来から、共同利用する基幹系システムのオープン化、オンラインデータ連携基盤で開発したアプリケーションの他行展開などで連携を重ねてきた。今回、新たに「デジタルパートナーシップ」を宣言。取引先のデジタル化支援のほか、地方自治体との協調による行政サービスの向上にもつなげる。
取り組みの第1弾として、まず2020年に同行が出資したシリコンバレーのベンチャーキャピタルファンドへNTTデータも出資。既にファンドを組成したエボリューション・ベンチャーズと契約し、近く払い込みを完了する予定。
シリコンバレーで成長著しいベンチャー企業への投資では、最先端のデジタル技術にアクセスが可能になる。今回、米国に拠点を持つNTTデータと組むことで現地のスタートアップ企業のデジタルサービスを日本仕様に改めやすくなり、国内企業への新サービスとして展開できる。
具体的には、横浜銀の渉外担当者がカバーしきれない法人とのコミュニケーション・ポータルサイト「ビジネスコネクト」のサービス拡充に役立てる計画。
今後は同行の地方創生への構想とNTTデータのデジタル技術を組み合わせて、銀行関連に限定しないサービスの開発を進めていく。