群馬銀、9月期純利益7.7%増の149億円 堅調な法人手数料や与信費用減が寄与
2023.11.08 20:49
群馬銀行が11月8日に公表した2023年9月期連結決算は、純利益が前年同期比7.7%増の149億円だった。法人関連手数料など非金利業務利益が増加したほか、与信費用の改善が寄与した。24年3月通期予想は前期比0.2%増の280億円を据え置き、中間期の進ちょく率は53%となった。
非金利業務利益は、前年同期比9.0%増の128億円と中間期としては過去最高を記録した。同日会見した深井彰彦頭取は、「シンジケートローンやM&A(合併・買収)など、これまで注力してきた法人向けビジネスが実を結びつつある」と語った。
店舗の統廃合やデジタル化などで経費は同2.7%減の259億円に抑えた。非金利収益や貸出金利息が増加し、コア業務純益(投資信託解約損益除く)は同10.2%増の235億円となった。OHRは同0.7ポイント低下の54.3%と過去最低に、ROEは年率換算で同0.3ポイント上昇して5.7%となった。
ただ、国内の金利上昇に備えて金利リスクの削減を進めた結果、国債等債券損益はマイナス218億円を計上。株式売却益は190億円を確保したが、有価証券関係損益はマイナス35億6400万円となった。
2024年3月期の1株当たりの配当金予想は期末を2円増配して12円とし、第2四半期末の10円と合わせて22円とした。3年連続での増配となる見通し。
このほか、発行済み株式総数の1.26%(500万株)、30億円を上限に自己株式の取得も同日発表した。