あぶくま信金、24年11月に新本店 にぎわいの場創出へ
2023.11.02 16:24
あぶくま信用金庫(福島県、太田福裕理事長)は、新本店を老朽化した現本店の南側の隣接地に新築。10月23日に着工した。2024年11月5日のオープンを目指す。福島県産木材の使用で地域の魅力を盛り込むほか、会議室を住民に開放して「にぎわいの場」創出にもつなげる。
窓口への来店客が減少している背景から、金融機関が店舗を存続させる意義を重視し、相談業務や地域貢献活動を一層充実させる。
1階は本店営業部、2階には土・日曜日、祝日も営業する相談窓口「しんきんプラザ」を設置。3階の100人収容規模の会議室は、地元住民も利用可能なスペースとして開放する。大ホールを備える4階は、通常は食堂や職員の休憩所として活用するが、時間外は自治体やNPO法人などと連携。起業や移住を支援する交流拠点とする予定。
ガラス張りの外観には、内部に鋼材を内蔵したハイブリット型の集成材を採用し、県産木材を張り巡らせた。また、開放スペースには福島県南相馬市の画家・安堵蒼樹さんと中島敏明さんの作品11点を展示し、地元の魅力を発信する場としても展開していく考え。
新本店は、鉄骨造り地上4階建て。敷地1184.3平方メートル、延べ床面積1306.8平方メートル。総工費は約15億円。