伊予銀、北海道と交流商談会開催 県内15社が販路開拓
2023.10.30 19:26
伊予銀行は10月30日、愛媛県営業本部と連携し、愛媛県と北海道の事業者を結びつける「愛媛県産食品の発掘!」プロジェクトの商談会を同行本店ホールで開催した。
この取り組みは愛媛県と北海道の交流事業の一環。この事業では、同行のほか北海道コカ・コーラボトリング(札幌市)、フジ・リテイリング(松山市)、やさいバス(静岡県)、ANAあきんど松山支店が愛媛県営業本部とともに、事業者の商品・サービスの改良やブランディングを支援。加えて、販路開拓の機会を提供する目的がある。

同商談会は愛媛県産品を北海道に紹介して販路を開拓するために開催。船舶関連電機メーカーのBEMAC(愛媛県)や、谷本蒲鉾店(同)など県外進出を志す事業者15社が参加した。
物流面を支援するやさいバスの担当者による講演や、フジ・リテイリングなどバイヤーからは販路について説明を受けた。その後、参加事業者は自社商品をバイヤーにPRした。
商談が成立すると、11月30日からイオン北海道(平岡店)、12月8日から大丸札幌店で開催される愛媛フェアで販売される。また、フジ・リテイリングの「エフ・マルシェ」やANAグループ経済圏での商品紹介や販売機会も提供される。
参加したBEMACの杉島恵美さんは「愛媛ならではの柑橘〝紅まどんな〟を使った商品が、これを機に多くの人に知ってもらえたら」と意欲をみせた。同事業でのフェアやマルシェで販売される商品は、2024年問題の代替輸送策として、やさいバスとANAあきんどが連携し、空輸を活用した輸送スキームで販売会場に配送する予定。
同行地域創生部は、この商談会により愛媛県から北海道への販路促進の前例を作り、取引先事業者を後押しする方針だ。