しずおかFG、カーボン・クレジット市場に参入　CO2削減を支援へ

しずおかフィナンシャルグループ（FG）は10月27日、傘下の静岡銀行が東京証券取引所の「カーボン・クレジット市場」へ12月中に参加すると発表した。今後、Jクレジット付帯の金融商品の提供のほか、地域の企業や自治体とプロダクトやサービスの共同開発を目指す。

同行は10月にCO2排出量算定クラウドサービス「しずおかGXサポート」の取り扱いを開始。地域の取引先企業などを対象にCO2排出量の「見える化」をサポートしてきた。今回、同市場に参加することでJクレジットに関する情報収集や流通動向を把握し、地域の脱炭素化への取り組みを加速する。

同FGは4月始動の中期経営計画で「温室効果ガス排出量を13年度比で46％削減」をサステナビリティ指標の一つとして掲げている。

グループ企業の静銀リースは、2022年度に東京証券取引所が経済産業省から受託した「カーボン・クレジット市場の技術的実証等事業」に参加。同年12月には営業車両の走行距離に基づき発生したCO2排出分をカーボンオフセットした実績がある。同市場には設立された10月に参加済み。市場開設時の参加者188者のうち、地銀系リースでは静銀リースが唯一の参加となった。