「個人消費」を上方修正 北陸財務局の10月経済調査

2023.10.25 18:19
景気 調査・統計
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北陸財務局は10月25日、10月の北陸経済調査を発表した。「個人消費」の判断を前月の「持ち直している」から「緩やかに回復しつつある」に3カ月ぶりに上方修正した。ただ、「生産」の動きが弱いこともあり、総括判断は前月の「持ち直している」で据え置いた。


「個人消費」は、飲食料品を比較的低価格で提供するドラッグストアの販売が拡大したほか、イベント開催に伴う観光客、宿泊客が増加。インバウンドも回復している。


一方「生産」は、「電子部品・デバイス」が下げ止まり、「化学」が持ち直しているものの、「生産用機械」で拡大の動きに一服感がみられることから、「足踏みの状況にある」に据え置いた。


「住宅建設」も物価高の影響で新設着工戸数が低調な状況にあり「弱含んでいる」に据え置き。「雇用情勢」は「緩やかに持ち直している」を維持した。


先行きについては、景気の持ち直しが期待されるとしつつも、海外景気の下振れが景気下押しのリスクになっていると指摘。物価上昇、金融資本市場の変動の影響に注意する必要があるとした。

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