証券界、投資の日を啓発 資産形成へ「確かな足音」
2023.10.04 17:55
日本証券業協会、日本取引所グループ(JPX)、投資信託協会は「証券投資の日」である10月4日、東京都内でトークイベントを開催した。タレントの丸山礼さん、内閣府の井林辰憲副大臣をゲストに招き、証券投資に関するクイズなどを行った。新しい少額投資非課税制度(NISA)の開始まで3カ月を切るなか、長期・積立・分散投資の重要性などをアピールした。
登壇した証券・資産運用業界の代表者らは「貯蓄から投資」の機運の高まりを歓迎した。冒頭に挨拶した日証協の森田敏夫会長は、「着実な変化への確かな足音が聞こえる」と投資拡大の流れを実感すると語った。岸田文雄首相もビデオメッセージを寄せた。

日証協が展開する若年層に投資を促すキャンペーンのアンバサダーを務めた丸山さんは、投資や金融に関するクイズに挑戦した。井林副大臣、JPXの山道裕己グループCEO、投信協の松下浩一会長が解説役として指南した。
最近、NISA口座を開設した丸山さんは「貯金したままより、少し勇気はいるがいろいろやってみたい」と資産形成に意欲を示した。

キッチンカー出店でグッズ配布
日証協は10月4日からキッチンカー「とうしくんの投資カフェ」が都内各所に出店するキャンペーンを始めた。軽食やコーヒーなどを販売。カップに印字されたQRコードを読み込むと、特設サイトにアクセスでき投資にまつわる動画コンテンツを視聴できる。キッチンカーは9日まで巡回する。

同日午後には東京地区の会員証券会社トップら約15人が都内のキッチンカーの出店先で、記念グッズを配布した。明和証券の小林正浩社長は、キッチンカーを通じて「投資無関心層、若年層に証券投資について興味・関心をもってもらいたい」と期待する。