日銀金沢支店、業況判断は横ばい 9月北陸短観
2023.10.02 19:58
日本銀行金沢支店は10月2日、北陸地区の「9月短観(全国企業短期経済観測調査)」を公表した。全産業の業況判断DIは前回の6月調査から変わらず「プラス5」。5期連続でプラスとなった。製造業は「プラス2」と横ばい、非製造業は1ポイント上昇の「プラス9」と堅調な動きをみせた。全産業の先行きは2ポイント悪化の「プラス3」だった。
業種別では、製造業で最もプラス幅が大きかったのは「輸送用機械」。半導体の供給制約緩和による自動車生産の回復、観光業や公共交通機関向けの大型案件受注の影響で、前回調査より40ポイント上昇し「プラス20」となった。
マイナス幅が大きかったのは「石油・石炭関係」「窯業・土石製品」で、いずれも原材料価格の上昇と価格転嫁の遅れが主因。非製造業では、燃料費の増加や人手不足で「運輸・郵便」が23ポイント悪化の「マイナス6」だった。
インバウンドや温泉地における宿泊客の増加で「宿泊・飲食サービス」は好調な動きをみせている。前回から9ポイント上昇の「プラス45」。先行きも28ポイント上昇の「プラス73」と明るい見通しとなった。
雇用人員判断は、全産業が前回から6ポイント悪化して「マイナス37」を記録。人手不足感が強まっている。
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