前回調査からやや悪化 南九州の9月DI 日銀鹿児島支店

2023.10.02 19:33
景気
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企業行動が変化の兆しを見せていると説明した服部支店長(10月2日、日銀鹿児島支店)
企業行動が変化の兆しを見せていると説明した服部支店長(10月2日、日銀鹿児島支店)

日本銀行鹿児島支店は10月2日、9月の南九州2県(鹿児島、宮崎)の企業短期経済観測調査(短観)を発表した。全産業の業況判断DIはプラス12で、2023年6月の前回調査から4ポイント悪化した。


業種別では、製造業はプラス3で、前回から1ポイント悪化。非製造業はプラス18で前回から3ポイント悪化した。販売価格の引き上げに伴う駆け込み需要の反動減や海外経済の回復ペース鈍化などが要因。


人員の過不足を示す雇用人員判断DIは全産業で前回から2ポイント改善し、マイナス43。2期連続でわずかに改善したものの、依然として幅広い業種の企業から深刻な人手不足を訴える声が聞かれたという。


服部良太支店長は、人手不足について「構造的な課題であるとの認識が企業の中で広がってきている」とし、コスト増大に伴う価格転嫁のほかに「人材の獲得や引き止めに不可欠な賃上げの原資を確保するため、価格転嫁を進めているという声が聞かれ始めた」と企業行動が変化しつつある点を強調した。

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