商工中金大阪支店、飲食業立て直しへ勉強会 ホンネの意見交換も
2023.08.23 19:59![本音ベースの意見交換が行われた飲食業向け勉強会(8月23日、商工中金大阪支店で)](https://img.nikkinonline.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/DSCN5647.webp)
商工組合中央金庫大阪支店は8月23日、飲食業向け勉強会を開催した。3回シリーズの3回目で、コロナで落ち込んだ事業の立て直し支援が目的。参加者間の本音ベースの意見交換も行われた。
参加したのは、大阪支店と取引をする年商10億円から60億円規模の5社(小松屋、ダイヤ、常盤興産、イデア、ゼンショク)。勉強会はコンサルタントのスリーウェルマネジメント社の三ツ井創太郎氏の講演会と事例共有会の構成。これまで月1回開催し、「アフターコロナの経営戦略」「集客、売上UPの取り組み」の講演を実施。最終の今回は「マネジメントシステムの見直し」をテーマに、アフターコロナで顧客が戻っているなかで、企業が主体的に運営・管理するGoogleに代表されるオウンドメディアを活用した集客や従業員の採用方法、客単価の上げ方などを講義した。
その後に行われた事例共有会は、過去2回で作成してきた「事例共有シート」の発表と質疑応答を実施。業務用酒卸が本業でこだわりワインを提供する小松屋に対し、「フードとドリンクの売上割合はいくらか。ドリンク比率を上げる工夫は」といった質問が飛んだ。アルバイトが時給1300円でも集まらないとの声には、フードコートを展開するゼンショクが「オープン3カ月だけ時給1800円を払った」などのウラ話も紹介した。
商工中金経営サポート部上級クレジットオフィサーの重川英樹氏は「数字を交えて本音の意見交換をしていただいた。一つでも実行して本業の役に立てたら」と話した。商工中金は、全店でネット視聴して共有し飲食業向け支援に生かしたい考え。
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