日銀仙台支店、東北地域の景気 5カ月連続「緩やかに持ち直し」

2023.07.24 20:43
景気
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東北地域の経済の動きを説明する岡山支店長(7月24日、日銀仙台支店)
東北地域の経済の動きを説明する日銀の岡山和裕支店長(7月24日、日銀仙台支店)

日本銀行仙台支店は7月24日、東北地域の経済の動きを発表した。東北地域の景気は「一部に弱さがみられるものの、基調としては緩やかに持ち直している」と、5カ月連続で判断を維持した。


公共投資は、国土強靭化関連工事や災害復旧工事などがあり、下げ止まっている。設備投資は、製品の高付加価値化、省力化、脱炭素化などに基づく投資がみられ、全体として増加している。


個人消費は、緩やかに回復していると判断した。ドラッグストアの新規出店が続いており、増加している。百貨店は持ち直している。サービス消費は、飲食・宿泊を中心に緩やかに回復している。


一方、住宅投資は弱い動き。鉱工業生産は、持ち直しの動きが足踏みしていると見ている。ただ、主要業種別にみると、輸送機械と食料品の判断を引き上げたが、生産用機械等は、減少していると判断を引き下げた。


今後の経済の動きについて、岡山和裕支店長は「外需がやや弱めの動きだが、個人消費が内需を押し上げている。また、賃上げのための価格上昇が、販売にどう影響しているかを注意深くみていきたい」と話した。

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