福岡ひびき信金、学生が課題解決策を提案 取引先事業の一助に
2023.07.03 20:20
福岡ひびき信用金庫(北九州市、井倉眞理事長)と関連会社のひびしんキャピタルは7月3日、北九州市内で大学生によるビジネスプラン発表会を開催した。北九州市立大学と九州国際大学のゼミから4グループが参加し、課題解決策を提案した。
同発表会は、企業と学生の交流機会を設けるのが目的。経営課題を抱える企業に対し、学生から改善につながるアイデアを発表してもらう。2023年度は、障がい者グループホームを運営するMIRAI(東京都)に「大学生と協力した夜間支援員の確保と永続的に行うための仕組みづくり」を提案。同社は、夜間支援員の確保に課題を抱え、大学生のアイデアを募った。学生らは、アイデアを提案するために施設への見学やアンケート調査などを実施してきた。
最優秀賞を受賞したのは、北九州市立大の「コッペパン」チームの3人。施策は、①良質な人材を安定的に確保する②情報共有やノウハウの継承。具体的には、大学のボランティアサークルに求人を呼びかけチームを作る。同社の業務効率化につなげるため、バイトリーダーを配置してチーム内でシフト作成なども行うことを提案した。同社の大住智也代表取締役は「アイデアをもとに、すぐに実行したい」と話していた。
井倉理事長は、「若い人の柔軟で斬新なアイデアが、ビジネスの一助となることを期待する」とあいさつを述べた。