大和証券G本社、AIガバナンス指針を策定 証券界で初

2023.06.24 04:50
AI ガバナンス
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク

大和証券グループ(G)本社は6月23日、人工知能(AI)の適正な業務利用を定めた「AIガバナンス指針」を公表した。これと併せ、AI関連の違反事例が発生した場合の受け皿となる「AIガバナンス委員会」を同日付で設置した。AIの統治・管理に関わる指針や委員会の設置は「証券界で初めて」(広報部)という。


現在、大手企業を中心にAIの業務活用が進んでいる。金融界では対話型AI「ChatGPT」を導入し、社内外の照会業務に役立てる動きなどが活発化。大和証券G本社でも4月に導入したChatGPTの利用が累計約10万件に達する。ただAI活用が急速に進む半面、情報漏えいや著作権の侵害リスクも指摘されており、AI倫理に関するガバナンス指針の策定が急務になっている。


こうした動きを踏まえ、同社は大きく7項目からなるガバナンス指針を策定。「AIの適正利用と適正学習」「法令順守とプライバシー保護」などに関してグループ全体で守るべき事項を明文化した。また、村瀬智之副社長(CIO)をトップとするガバナンス委員会では、AI活用上の被疑や違反事例の報告を求め、指針に沿った活動を担保する。


 AIの関連記事
鹿児島銀、EC業者向け生成AI活用セミナー 100人超が視聴
住信SBIネット銀、ChatGPT活用の実証実験を開始
G7デジタル相、国際組織創設で合意 国を越えるデータ流通へ

すべての記事は有料会員で!
無料会員に登録いただけますと1ヵ⽉間無料で有料会員向け記事がご覧いただけます。

有料会員の申し込み 無料会員でのご登録
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク

関連記事

キッザニア東京、夏休みは金融学ぼう! 〝リアル〟な機会提供
東証パビリオンのメディア向け発表会で上場の手続きを体験する子ども(7月18日、キッザニア東京)
大和証券G本社、日本マイクロソフトと提携 AI技術を最大限活用
大和証券G本社、4〜6月期純利益が30%増 補償費用6億2000万円計上
決算説明会見で話す大和証券グループ本社・吉田光太郎CFO(7月30日、東証)
グローバルX Japan、中国テック銘柄投資のETF上場
ETF上場セレモニーで打鐘するハンセン・インデックス社のモー最高経営責任者(6月24日、東証)

関連キーワード

AI ガバナンス

おすすめ

アクセスランキング(過去1週間)