日銀仙台支店、個人消費「緩やかに回復」 東北地域の経済
2023.05.24 19:26
日本銀行仙台支店は5月24日、東北地区の経済の動きを発表した。東北地区の景気は「一部に弱さがみられるものの、基調としては緩やかに持ち直している」と、3カ月連続で判断を据え置いた。
需要項目別では、個人消費は「緩やかに回復している」と6カ月ぶりに判断を引き上げ。その他項目では判断を据え置いた。
主要小売業販売額で、ホームセンターと家電大型専門店は、巣ごもり需要の反動から減少。一方、ドラッグストアは新規出店が続き増加、コンビニエンスストアも来店客数増で緩やかに回復している。
サービス消費は「飲食・宿泊を中心に緩やかに回復している」と判断を引き上げ。要因として「飲食はコロナ禍前の行動様式の回帰が広がっている。宿泊では仙台空港、いわて花巻空港での台湾定期便再開が観光客の増加につながっている」(岡山和裕支店長)とした。
今後のについては「物価上昇という下押しが強いが、所得改善などの押し上げ効果でカバーし、サービス消費主導の回復が続くのではないか」(同)とみている。