京都銀、10月に京都FG設立 既存事業深掘りと非金融拡充
2023.05.13 08:17
京都銀行は5月12日、株主総会での承認と関係当局の認可を前提に、10月2日に単独株式移転方式で持株会社「京都フィナンシャルグループ(FG)」を設立すると発表した。社長には、現京都銀頭取の土井伸宏氏が就任する。地方銀行が単独で持株会社を設立するのは8行目。
株式移転計画を承認する定時株主総会は6月29日に開催。上場廃止は9月28日、持株会社設立登記および同上場日は10月2日を予定。株式の交換比率は1対1で、1単元は100株。新組織は、京都FGの傘下に京都銀行などグループ8社で構成。
持株会社の設立は、金融機能の深化と非金融機能の積極的な拡充が狙い。監査等委員会設置会社にする。
また、業務スピードの向上と役職員の意識・考動改革と、グループ各社の自立・連携などによって、「既存事業の深掘り・拡大」「新事業領域への拡大」に取り組む。ビジネスモデルは「地域・顧客のニーズ・その課題解決によって、グループを持続的に成長」させるとした。
9月には投資専門子会社を設立する。京都FG発足後にグループ8社の1社となる。ベンチャー企業やスタートアップ、事業承継などに対し、専門性を高めて地域活性化の原動力になることが狙い。