三井住友THD、純利益が統合以来最高の1910億円 23年3月期

2023.05.12 21:33
決算
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決算発表する高倉社長(5月12日、銀行会館)

三井住友トラスト・ホールディングス(THD)が5月12日に公表した2023年3月期決算は、実質業務純益が前年同期比214億円減の3246億円、純利益は同219億円増の1910億円となった。純利益は11年の経営統合以来、過去最高となった。


23年3月期の実質業務純益予想は、22年3月期に約250億円の増益要因となった組合出資評価益や為替影響などによる押し上げ効果の剥落を考慮して3100億円としていた。実績は前年同期比で減少したものの、予想比105%となったのはそのためだ。純利益は予想比101%。実質業務純益の減少や、海外業務関連のシステム更改などに伴う特別損失の計上はあったが、与信関係費用や株式等関係損益の改善が寄与した。


配当金は一株当たり前年同期比40円増の210円、配当性向は40.2%で、目標の40%を上回った。


また、23年4月からスタートした3カ年の新中期経営計画を公表。25年度までに8%以上の達成を掲げた。30年度までにROE(自己資本利益率)10%以上とする目標の通過点とし、早期のPBR(株価純資産倍率)1倍超えを目指す。


高倉透社長は「ROE10%を目指して様々な施策を打つことに加え、金利や株価上昇といった市場環境が追い風となり、目標達成の前倒しは十分あり得る」と話した。

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