りそなHD、23年3月純利益45.9％増　フィー収益けん引

りそなホールディングス（HD）は5月12日に2023年3月期連結決算を発表し、当期純利益が前年同期比45.9％増の1604億円だった。役務取引等利益と信託報酬を合算したフィー収益が同0.1％増の2086億円と過去最高益を更新したことが要因。特に保険、決済関連、不動産などの分野が牽引した。

業務粗利益は同0.3％減の6000億円を記録。与信費用は22年度に大幅な引当を行なったことから159億円と前年同期比で427億円減少した。24年3月期の純利益目標は「中長期的な収益の質を高める」狙いで人財・DX投資を進めることから、同6.5％減の1500億円を見込む。

南昌宏社長は「中計目標の1600億円を達成し、関西みらいフィナンシャルグループとのシナジーも高まっている。また、CET1比率も10％程度と資本活用の段階に入ってきた。23年度からの新中計の下で準備を進める」と好決算に自信をのぞかせた。