日銀金沢支店、景気判断据え置き 5月の北陸地区金融経済月報
2023.05.12 18:52
日本銀行金沢支店は5月12日、北陸地区の5月の金融経済月報を発表した。全体判断は6カ月連続で「持ち直している」とした。個別では、個人消費は2カ月連続で「着実に持ち直している」を維持。5月5日に発生した能登地方の地震による金融インフラの機能とサービス提供には現時点で問題はない。
景気全般について、新型コロナの影響が薄れて外出機会が増加。台湾、香港、欧米を中心にインバウンド需要の回復が続いており、一部のホテル・旅館でコロナ禍前の水準を上回るという声も聞かれた。
5月の大型連休中の個人消費については、宿泊施設の一部で数カ月前から予約が入り、満室となった先が多かった。百貨店・スーパーの商品売り上げは帰省客の増加もあり、年代に関係なく好調だった。
地震による観光面への影響について、吉濱久悦支店長は「被災地へ大きな影響が出ていることは認識しており、宿泊へのキャンセルは出ているものの、石川県全体としてみた時の影響は現時点では大きなものではないが、引き続き状況を注視していく」とした。
【訂正】前文の地震発生日を「5月5日」に訂正し、見出しの一部を変えました。(2023年5月12日21時52分)
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%