九州FG、純利益が過去最高の246億円 23年3月期 

2023.05.11 20:40
決算
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会見する笠原社長(右、5月11日、九州FG本社)

九州フィナンシャルグループ(FG)が5月11日に公表した2023年3月期決算(連結)は、当期純利益が前年同期比48%増の246億円と九州FG設立以来、実質的に過去最高となった。業務粗利益が国債等債券損益の減少で同45億円の減益だったが、経費や与信費用の減少でカバーした。経常利益は同44%増の355億円だった。


コア業務純益は同36%増の452億円。主な要因は、資金利益や役務取引等利益など本業である金融の営業部門が法人、個人とも堅調に推移。貸出金利息や法人向けソリューション手数料などが伸び、両利益合算で同95億円増加した。


信用コストは取引先への経営改善支援に積極的に取り組んだ結果、同73億円改善し14億円だった。


肥後銀行単体では、コア業務純益221億円(前年同期比24%増)、経常利益206億円(同21%増)、純利益147億円(同21%増)だった。


鹿児島銀単体は、コア業務純益204億円(前年同期比25%増)、経常利益150億円(同36%増)、純利益105億円(同31%増)。笠原慶久社長は「本業の金融部門でお客さまが増えたこと、改革に取り組んだコンサルティング部門の収益や関連会社の収益が着実に伸びたことが要因」と話した。

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