東京海上日動、投資用不動産に組込型保険 オンライン取引市場へ
2023.05.08 18:56東京海上日動火災保険は5月8日、インターネット不動産取引市場の「RENOSY(リノシー)」で投資用不動産向け組込型火災保険を提供開始した。投資用物件に銀行融資を受ける際には、火災保険への加入を条件付けられるのが一般的。このため物件購入者の「シンプルかつ効率的な保険加入」を求める声に対応した。
リノシーはGA technologies社(東京都)が運営。これにFinatext社(同)のSaaS型デジタル保険システム「Inspire(インスパイア)」をAPI連携し、東京海上日動の個人向け火災保険を搭載した。
火災や自然災害などにともなう物件の瑕疵(かし)や融資の回収不能リスクを避けるため、金融機関はオーナー側に火災保険への加入を求める。オンラインで不動産取引が完了しても、書面を通じた保険の手配に手間取るなどの支障があった。
今回のスキームにより、不動産投資の検討から保険の手配までがオンライン上でシームレスに完結。顧客利便性の向上に加え、手続き漏れなどリスクの低減が見込まれる。