写真で振り返るコロナ対応3年(下)
2023.05.06 04:50
ワクチン接種始まる
感染者の増加を受け、政府は2021年1月7日、1都3県に緊急事態宣言を再度発令する事態になった。コロナ禍で広がった新生活様式を支援する新たな取り組みも始まった。みなと銀行は、商品を「送る」「受け取る」「鍵を共有する」など、代金の支払いを含めたすべての操作がスマートフォンで完結するスマートロッカーを導入した。

ATMにも変化があった。空知信用金庫はATMコーナーに、ウイルス抑制や除菌効果のある紫外線照射装置を天井に設置した。タッチパネルに触れずに操作できるATMも登場した。

コロナ感染者に対する偏見が社会問題となり、偏見や差別をなくす啓発活動「シトラスリボンプロジェクト」に賛同する金融機関が増えた。

21年2月に医療従事者などから優先接種が始まったコロナワクチンは、6月に職域接種が始まり、金融機関は地域住民にも開放するなどしてワクチン接種を後押しした。

「3年ぶり」が頻出ワードになり、日常戻る兆し
22年に入ると、対面での入社式が戻るなど、徐々に通常に戻る兆しがでてきた。その一方で、一部金融機関でコロナ対応で実施された実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資を巡る不正が明らかになり、金融機関の姿勢が問われた。

22年は、イベントやセミナーなどが対面で復活し、「3年ぶり」が頻出ワードになった。信用金庫業界でも、年金受取客などを対象にした旅行が再開され始めた。

新たな販路拡大支援策として自動販売機の活用も広がった。

脱・マスク
政府は23年3月13日から、マスク着用を個人の判断とし、4月の入社式を「脱・マスク」で行った金融機関も少なくなかった。大半の金融機関店舗ではマスク着用を続けてきたが、5月8日以降は店頭の様子も変わるかもしれない。
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