京都中央信金と城南信金、京都・地域商社の商品仲介で提携
2023.04.27 20:01
京都中央信用金庫(京都市、白波瀬誠理事長)は4月27日、100%出資する地域商社・京都アンプリチュード(首藤晃弘社長)の商品を、城南信用金庫(東京都、川本恭治理事長)が販売を仲介すると発表した。日本の東西のトップ信金同士の業務提携で、京都中央信金の白波瀬理事長は「ビジネスが盛り上がる」と期待する。
京都アンプリチュード社は、伝統産業の技術や意匠をリデザインした建築やインテリア素材を、ホテルや店舗、住宅用に販売する。京都ならではのストーリー性や意匠性があり評価が高い。首藤社長は「京都で建つビルやホテルは、東京で設計、企画されることが多い。東京戦略面で非常に心強い」と笑顔。
城南信金は、全87カ店が取引先への本業支援の一環として、無償で同社の商品を案内する。城南信金の川本理事長は、「伝統工芸を未来につなげる思いを具現化した会社だ。取引先には、建築、設計、内装業者など多く、需要もある」と話す。東京・羽田のよい仕事おこしプラザで、同社商品の展示会を開催する予定。
京都中央信金は、伝統工芸品の海外販売支援を経て、外国人などに好まれる付加価値の高いモノづくりをサポートしてきた。地域商社はその情報の発信拠点に位置付ける。白波瀬理事長は、「川本理事長に高く評価いただいた。伝統産業をサステナブルで、成長する企業にするのが我々の役割。地元の京都を超えて、販路拡大に全力を尽くしたい」と語った。