福岡財務支局、北部九州の景気「持ち直し」
2023.04.25 19:57
福岡財務支局は4月25日、北部九州(福岡県・佐賀県・長崎県)の管内経済情勢報告を公表した。統括判断は前回と同様、「持ち直している」と据え置いた。
主要7項目のうち、生産活動と住宅建設を前回判断から引き上げた。個人消費や雇用情勢など、その他5項目は据え置いた。
個人消費は「持ち直している」に据え置きとした。百貨店はインバウンドやセレモニー需要の増加で前年を上回っているほか、全国旅行支援や水際対策の緩和で国内外の旅行が増加。また、判断を引き上げた生産活動は、自動車の供給制約が緩和し、生産台数が増加傾向にある。企業からは「3月以降は例年並みの生産台数となる見込みで、受注も引き続き好調」との声がある。
同日会見した渡邊輝支局長は、設備投資が高水準にあることをポイントにあげた。「製造業の設備投資が増加傾向にある」とし、2022年度では半導体関連が多くを占めているという。先行きは「インバウンド需要の増加やコロナの影響緩和などで個人消費は持ち直しつつある。一方で、今後も物価上昇や供給面での制約、金融資本市場の変動などの影響を注視する必要がある」と述べた。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域銀7行が先行導入 マネロン機構のAIスコア
- 春の叙勲 金融界から24人
- 金融5団体と商工中金、適正な競争へ新枠組み 過去の民業圧迫踏まえ
- 地域銀・信金、取引先の経費削減支援 コンサル会社と連携拡大
- 京都信金、職員向け「京信大学」200回 講座受講者、延べ4000人超
- 十八親和銀、投信客への架電デスク新設 7万先にアプローチ
- Techで変える(2)宮崎銀、融資稟議書作成を自動化 業務時間は95%削減
- 日銀、政策金利を据え置き トランプ関税で海外経済減速見通し
- 大手損保、地銀の窓販デジタル化 火災保険、満期急増で
- SMBC日興証券、25年3月期純利益727億円 純営業収益はSMBC入り後過去最高