滋賀銀、新頭取に久保田専務就任 高橋頭取は会長へ 

2023.04.21 19:05
役員人事
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会見した高橋頭取(左)と久保田専務(4月21日、大津市内のしがぎん浜町研修センター)

滋賀銀行は4月21日、久保田真也代表取締役専務(60)が新頭取に就任する人事を発表した。高橋祥二郎頭取(66)は取締役会長に就く。トップ交代は約7年ぶり。6月27日に開催予定の定時株主総会を経て正式決定する。


2024年度からの中期経営計画策定が本格化するなかでのトップ交代。同日に会見した高橋頭取は「新体制のもとで目指す姿や戦略・戦術を固めてほしい」と久保田専務に託した理由を語った。


久保田専務は「理念では経営できない。思い描いたことを実践する『最大の実践者』でありたい」と抱負を述べた。労働組合委員長や4カ店の支店長のほか、人事やシステム、経営管理各部など中枢を歩んだ。新中計では、持ち株会社の設立なども選択肢に含めながら「どういう分野で、どの経営資源をどう投入するか、グランドデザインを描きたい」という。


高橋頭取は、日本銀行がマイナス金利政策を始めた直後の16年4月に着任。「今のままでは主体的に生き残るのが難しい」との危機感から、全体の4分の1を対象とする店舗統合などで生産性を高めた。また、「脱炭素の促進を単なる社会貢献活動とせず、ビジネスに落とし込みたい」として、地方銀行で初となるサステナビリティ・リンク・ローンの取り扱い開始などに踏み切った。


久保田 真也氏(くぼた・しんや) 86年3月関学大卒、同年4月入行、草津西支店長、人事部人事グループ課長、北大路、瀬田駅前、守山各支店長、総合企画部長、2017年6月取締役、総合企画部長、18年6月常務取締役、20年6月代表取締役専務。

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