ふくおかFG子会社サステナブルスケール、九大などと連携し非財務情報を評価

2023.04.19 20:00
SDGs
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1年間の研究成果を合同で報告した(左から)平田代表取締役、春山代表取締役CEO、馬奈木センター長(4月19日、福商会館)

ふくおかフィナンシャルグループ(FG)の子会社であるサステナブルスケールは4月19日、福岡市内でヤマップ、九州大学都市研究センターと連携した「人と自然のウェルビーイングラボ~人と自然がともに健康になる世界へ~」の研究成果を発表した。


サステナブルスケールは、ふくおかFGが2021年4月に設立したSDGs(持続可能な開発目標)支援子会社。九州大学都市研究センターと共同でSDGsを測る評価基準を開発している。今回のプロジェクトは22年4月に開始。「自然資本分析」と「人的資本分析」の2軸で社会的インパクトを可視化し、登山の自然と健康への影響を評価した。


研究成果は馬奈木俊介センター長が説明。登山の健康・ウェルビーイングに対する社会的インパクトを人的資本分析で可視化した。


登山参加者46人を一定条件のもとで区分。脳疲労度を測定した結果、登山者1人あたりのインパクト価値は年間約6万円と算出された。21年の国内の登山者数は約861万4000人であることから、年間5167億円のインパクト価値と想定。さらに、「普段のエクササイズや運動でとれない脳疲労を標高500メートル以上の山を月1回以上の登山習慣で解消する可能性」と結論付けた。


国内トップシェアの登山者向けアプリを提供する九州発ベンチャー企業・ヤマップの春山慶彦代表取締役CEOは、今回の研究成果を受けて「登山が脳疲労の解消に効果的であることを発信したい」と話した。


サステナブルスケールの平田慶介代表取締役は、「今回のプロジェクトの成果を受けて、企業の非財務面の可視化に取り組みたい」と今後の展開について語った。

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