東京海上日動、チャットGPT導入へ 自社環境下で6月開始
2023.04.19 18:22
東京海上日動火災保険は4月19日、対話型AI(人工知能)のChat(チャット)GPTを導入すると発表した。保険領域に特化したモデルを自社システム環境下で運用する。まずは社内や代理店からの照会事案に対する回答を自動生成。6月をめどに営業課支社で試験的に活用、2024年度中に全国へ広げる。
保険業務は基本契約に加え、特約の有無によって回答に多数の分岐が生まれるなど、実務における対話型AIの活用には一定のハードルがある。このためPKSHA Technology(東京都)、日本マイクロソフトと共同で保険領域に特化した大規模言語モデルを構築した。開発にあたっては、入力情報の二次利用を防止するなど情報セキュリティーの担保に配慮。社内ルールも厳格に設定し情報流出リスクに備える。
当面は保険約款や保険金支払いなどに対する代理店からの問い合わせに活用し、並行して社員がダブルチェックする。今後、学習するデータの範囲を拡充するとともに、契約業務や保険金支払い業務プロセスなど社内的な利用の拡大を検討する。
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