京都銀新頭取に安井常務、8歳若返り 土井氏は会長
2023.04.18 19:10
京都銀行は4月18日、安井幹也常務取締役(58)が新頭取に、土井伸宏頭取(66)が代表権のある会長に就任すると発表した。6月下旬に開催する定時株主総会を経て正式決定する。
土井頭取は2015年に頭取に就任し在任8年。「熱意、気力はまだあるが、京都銀行の持続性を考え交代を決めた。(安井新頭取には)いろいろな経験をさせた。トップに必要な資質、経験、スキルを備えている」と述べた。自身の在任期間を振り返って、「就任の翌年2月にマイナス政策金利が導入され、店舗拡大で収益を稼げられなくなった。広域型店舗戦略の当行は、他行より逆風だったかもしれない。ただ、逆風下でも前に進む方法を真剣に考えた。その時の証券子会社、信託本体参入、法人役務戦略は現在の成長戦略につながっている」と語った。今年10月には京都銀行グループで持ち株会社設立を予定している。
安井新頭取は土井氏から8歳の若返り。今後の課題について「地銀上位の規模となったが、京都市内(地元)の取引シェアはまだ十分ではない。信用金庫にやられている先もある。預金・貸出金のシェアアップ、顧客への提案力、顧客の声に敏感に反応する力を高める」と意欲。趣味はJリーグ・京都サンガF.C.の応援。読書が好き。最近ではWBC監督だった栗山英樹氏の「栗山ノート」を読んだ。
安井幹也氏(やすい・みきや)=京都府出身、58歳。87年3月同志社大卒、同年4月入行、寺町二条支店長、秘書室長、人事部長、15年6月執行役員、人事部長委嘱、17年6月取締役、18年6月常務取締役、本店営業部長委嘱、21年6月委嘱を解かる。
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