CBDCにらみ検討会 金融庁・日銀と連携 財務省
2023.04.15 04:42
財務省は4月14日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する有識者会議の初会合を同21日に開くと発表した。CBDCを発行する場合に必要となる制度の大枠を整理する。2023年中に議論を取りまとめる予定だ。
現金・預金や電子マネーとの違い、利用者情報の取り扱い、不正利用を防止するために求められる対策などについて検討する見通し。金融庁と日本銀行もオブザーバーとして加わる。座長は柳川範之・東京大学教授が務める。
CBDCをめぐっては、日銀が3月までに技術的な可能性を検証する概念実証を実施。4月からは、民間金融機関などと連携したパイロット実験の段階に入っている。今回の有識者会議では日銀の取り組みを踏まえ、政府として制度の方向性を考える。「根源的な部分を考える場」(同省)にする方針だ。
政府は21年にCDBCの発行に向けた検討を進める方針を打ち出したが、まだ結論を出していない。今後、国際的な動向も踏まえながら、さらに検討を深める構えだ。
関連記事
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 金融庁、障害対応の強化要求 クラウド利用拡大で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に
- 信金界、「ことら送金」240信金に拡大 周知姿勢で温度差も